Logic Pro X でキックが鳴ってない時にもサイドチェインを効かせる方法
はじめに
Logic Pro XというDAWを使って作曲をしているのですが、キックが鳴ってない時にもサイドチェインを効かせる方法を考えては毎回忘れてしまうのでメモしておきます。意外とぐぐっても出てこなかったんで。
また、サイドチェインってなんぞ?という話はここでは割愛します。 以下のページとか見ると分かると思います。
実際に行う手順
今回は、キックとベースのみが鳴っていて、4つ打ちのキックをトリガーにベースのコンプレッサーが作用するという感じでやっていきます。
1. キックとベースがただ鳴っているだけの図
こんな風に、キックとベースだけが鳴っている状態まで作ってください。 トラック1のキックは、この後音量を0にしてもサイドチェインをトリガーとして効かせるゴーストトラックになります。
2. トラック2のキックを普通にサイドチェインのトリガーにしてみる
一応普通にサイドチェインするだけの手順もやっておきます。 トリガーとなるキックのsendsを空いている適当なバスに送ります。ここではBus1へ。 そして、sendsボタンの右の丸いとこをダブルクリックして値を-∞から0にします。
そしてベーストラックにコンプレッサーを挿して、コンプのウィンドウ右上にあるサイドチェーンってところを、さっきキックをsendsしたバスに設定。今回はBus1ですね。 かかり具合はRatioとかThresholdとかいじって調整してください。
この段階で、トラック2のキックが鳴っているときはコンプがウワンウワンかかっているとおもいます。
ここからですよ。
3. トラック1のキックを全く鳴らさずにサイドチェインのトリガーにしてみる
さっきと同じようにトリガーとなるキックのsendsをBus1へ送り、sendsボタンの右の丸いとこをダブルクリックして値を-∞から0にします。 その後、sendsでBus1を選択したさっきのボタンを長押しクリックすると「プリフェーダー」というものが選べるので、それを選択します。 「プリフェーダー」で送るとキックの音量に関係なく一定の音量をBus に送れるのです。
トラック1の音量フェーダーを-∞にし、Bus1をinputするAux1っていうトラックがミキサーにあると思うんでそれもミュートにします。 こうすることで、キックが物理的に鳴っていないときもゴーストトラックがトリガーとなってサイドチェインがかかります! コンプレッサーのメータの針の振り具合を見て確認してください。
おわり
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